歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりを
放置していませんか?

歯ぎしり・食いしばりは、放置すると詰め物の破損やすり減り、最悪の場合は歯の折損などを引き起こす可能性があります。また、歯を失う原因にもなるため、定期的にセルフチェックを行い、必要に応じて対処することが重要です。歯ぎしり・食いしばりの症状がある場合は、当院までお気軽にご相談ください。

歯ぎしり・食いしばりの種類

グラインディング

グラインディンググラインディングは、上下の歯を横に滑らせこすり合わせることでギシギシと音がするタイプです。エナメル質が削れて象牙質が見えるほどに、激しいすり減りが起こることもあります。

クレンチング

クレンチングクレンチングは、上下の歯を強い力で噛み締めるタイプです。夜だけでなく日中にも起こり、音が出ないために自覚しにくいことが特徴です。クレンチングをしている人は、頬の筋肉に力が入り、堅く膨らんだり、口の中に骨隆起と呼ばれるコブのようなものができることがあります。

タッピング

タッピングタッピングは、上下の歯をぶつけ合ってカチカチと噛み合わせるタイプです。歯や顎へのダメージは他のタイプと比べて比較的小さく、寝ている時だけでなく起きている時にも起こることから自覚しやすいといえるでしょう。

TCHとは?

TCH(Tooth Contacting Habit)は、安静状態でも上下の歯が接触している状態のことです。安静時には上下の歯は1〜3mmの隙間があります。上下の歯を接触させるためには、咬筋と側頭筋という筋肉を使用するのですが、TCHの方は常にこれらの筋肉を使用しているため、咬筋が発達した特殊な顔貌になることもあります。

歯ぎしり・
食いしばりとの違い

歯ぎしりは寝ている間に歯をすり合わせる行為であり、食いしばりは歯を噛みしめる行為です。歯ぎしりは主に睡眠中に行われる傾向がありますが、食いしばりは睡眠中だけでなく起きている時にも行われることがあります。食いしばりは強い力で行うことができず、通常は2〜5分程度が限度です。この行為を続けるとあごに痛みを感じ、それ以上は意識的に制限するでしょう。一方、TCHは歯を弱く長く接触させる行為であり、無自覚に行います。また、上下の歯が触れていることに慣れてしまっているため、筋肉や顎の関節に軽度の疲労感しか感じないことがあります。そのため、痛みが現れる段階で初めて気づくケースも少なくありません。

歯ぎしり・食いしばりの
ある人の特徴

ストレス

ストレスによって筋肉が緊張し、お口周りの噛む筋肉が過剰に刺激されて歯ぎしりが引き起こされることがあります。日常生活や仕事などでのプレッシャーや不安を感じやすい方はストレスが溜まりがちです。

歯並び・噛み合わせ

歯並びが悪い場合、噛み合わせの不均衡が生じる可能性があります。歯並び・噛み合わせは、顎の成長や歯科治療、歯周病、歯のすり減りなどによって微妙に変化し、この変化に対応するために無意識下で歯ぎしりをします。

日中の噛みしめ癖など

歯ぎしりや食いしばりは、夜寝ているときだけではなく、日中にも行うことがあります。日中に噛みしめや上下の歯を当てる癖がある人は、筋肉がその癖を記憶しており、寝ている間も行ってしまうのです。

顎関節の形態変化

年齢とともに顎の関節は摩耗し、平坦になることがあります。この形態の変化に合わせて歯の形も変わり、それによって歯ぎしりが引き起こされる可能性があります。

咬合性外傷

歯ぎしりや食いしばりによって歯に過度な力が加わり、むし歯ではないのに噛むと痛みを感じることがあります。このような行為によって歯がダメージを受けて歯が揺れるようになることを咬合性外傷と言います。

歯ぎしりや食いしばりによる悪影響

顎関節症

歯ぎしりによって顎に強い負荷がかかると、顎関節に痛みや制限された動きが生じることがあります。症状が進行するとお口を大きく開けることが難しくなり、食事や会話に支障をきたすこともあります。

歯の摩耗・割れ

歯ぎしりによって歯が擦り減ることがあります。長期間にわたる歯ぎしりは、歯の表面を摩耗させたり、歯やセラミックの割れや亀裂を引き起こす可能性があります。これによって歯の感度が増したり、痛みを引き起こすこともあります。

歯茎や骨への影響

歯ぎしりによる負荷によって、歯と歯茎の隙間が広がり、歯周病の進行を促すことがあります。また、歯槽骨に過度な負荷がかかると、歯が揺れたり、最終的には抜け落ちる可能性があります。

骨隆起

顎の骨に過剰な力がかかることで、こぶ状の骨隆起が形成されることがあります。骨隆起は一般的に身体には害はありませんが、入れ歯の装着や噛む際の不快感を引き起こす場合があります。

頭痛・肩こり

歯ぎしりや食いしばりによって顎から首や肩にかけての筋肉が緊張し、頭痛や肩こりが引き起こされることがあります。筋肉の緊張が続くと、疲労感や不快感がたまり、日常生活に支障をきたすでしょう。

歯並びや見た目への影響

長期間にわたる歯ぎしりや食いしばりによって、噛み合わせや歯並びに悪影響が生じることがあります。また、顎の筋肉が発達した場合は、エラが張ったような顔の印象になります。

歯ぎしりや食いしばりの
治療方法

歯ぎしりの食いしばりの治療方法根本的な解決策としては、ストレス管理が重要です。ストレスを軽減するためには、日常生活でのストレスケアやリラクゼーション法を取り入れることが有効でしょう。また、ナイトガードの使用、補綴治療・矯正治療も有効です。ナイトガードは歯科医院で歯型を取り、オーダーメイドで作製するマウスピースです。就寝時に装着することで、歯や顎を歯ぎしり・食いしばりから保護します。噛み合わせの問題が歯ぎしりの原因となっている場合、補綴治療や矯正治療によって噛み合わせを改善することが有効です。例えば、高すぎる詰め物や被せ物を調整・交換することで、噛み合わせが正常に戻り、歯ぎしりが緩和されることがあります。また、歯並びを整えるための矯正治療も、歯ぎしりの軽減に役立つでしょう。当院では、精密な診断後、患者様に合った治療計画をご提案いたしますのでご安心ください。

歯ぎしり・食いしばりの緩和後も定期検診がおすすめ!

歯ぎしりや食いしばりが緩和されたとしても、むし歯や歯周病、歯根破折、顎関節症のリスクは依然として高いままです。そのため、定期的に歯科医院で検査を受けて、異常の早期発見・早期治療を目指すことが大切です。歯ぎしり・食いしばりにお悩みの方やすでに症状が現れている方は、当院までお早めにご相談ください。

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